令和3年度第1回定例会 3月議会報告

3月2日から26日まで、3月議会が開催されました。

本会議1日目から3日目までは緊急事態宣言期間中でしたので、一般質問の一人当たりの持ち時間を30分(通常は60分)とし、会期中の傍聴はご遠慮いただきました。

一般質問

1、ICT教育の推進について
(1)ICT活用支援について
今年1月から市内小中学校に通う児童・生徒全員に、一人に1台のタブレット端末が貸与されました。子どもたちの情報活用能力の育成に向けて、情報活用能力の年間計画の作成と実施・改善、ICTを活用したプレゼンテーションを行う機会の充実、情報モラルの計画的な指導、不登校や特別な支援が必要な児童・生徒に対するきめ細やかな子に応じた指導を行うとのこと。教員の能力の差が児童・生徒に与える影響が大きいことを考え、教員への活用支援の進め方等を質問し、研修などが計画的に行われることが確認できました。具体的には、情報教育研修会等の各種研修会の実施やICT支援員による校内研修の実施するとのこと。
情報モラルに関する指導では、利用のルールを押し付けたり、規制をかけるのではなく、実際に使用する中で、判断や自律に重きを置いた指導をしていくとのこと。また、家庭へは、児童・生徒用リーフレットと保護者用パンフレットを配付していますが、そのパンフレットを活用しきれていない家庭があることもわかりました。各学校で保護者会を開催し、教材を使った説明会を行うよう、教育委員会から指導することになっています。
このリーフレットは、健康に関する情報が少ないので、ブルーライトの影響や※VDT症候群の危険性を考え、児童・生徒が健康についても自ら考えられるような情報提供することを要望しました。
※Visual Display Terminal症候群:コンピュータのディスプレイなどの画面表示端末を使用した作業を長時間続けることにより、眼や体、心に様々な症状をきたすこと。

(2)不登校対策としての活用について
これまでにも、担任と児童・生徒が学習支援クラウド等で面談を実施してきました。また、令和2年度スタートの特例校分教室でも、欠席している生徒とメッセージを送り合う等のつながる取り組みをしています。学習面でもそれぞれが理解していないところまでさかのぼって学ぶことができ、生活と学習の両面で活用されています。
また、学校適応支援室そよかぜ教室に通う児童・生徒が、在籍学級の授業や活動を端末上で確認することができるようになり、ドリルソフト等と併せて活用されています。教員の研修も実施されていました。

2,学校給食と食育の推進について
児童・生徒が職についての正しい理解を深め、望ましい食習慣を身につけることで、生涯にわたる食生活を育む食育の推進を目指しています。学校給食センターから防災食育センターとなり、令和2年度から給食調理が業務委託となりました。これまで、給食センターの調理員が栄養教諭とともに学校を訪問し、顔の見える食育を行ってきました。業務委託になっても継続していくことが確認できましたが、令和2年度は感染症対策として訪問を控え、調理の様子をビデオ撮影し、授業で紹介しました。
教職員の食育に関する研修は、令和2年度は食育リーダ研修会を初任者研修に位置付け実施しました。栄養教諭は、各学校を回り喫食状況を確認し給食指導や献立の改善を行っています。防災食育センターを活用し、児童・生徒だけでなく全ての市民に対する食育を進めるとのこと。更なる食育の推進と食品ロスの問題や健康に関する正しい情報を発信するよう要望しました。

一般質問の様子

令和3年度福生市一般会計予算審査特別委員会(3月9日~11日)

議長を除く全議員18名で構成された予算審査特別委員会を設置し、審査を行いました。以下のような項目について質問し、賛否の判断材料としました。

●行政改革の主な取組の「関係部署の事務分掌を見直し、公共施設マネジメントの推進体制の充実」についての具体的な内容と全庁的な取組について
●オリンピック・パラリンピック推進事業のシティドレッシング委託料や聖火リレーボランティアグッズ等作成委託料について
●公共施設等総合管理計画推進事務の市民意見聴取と情報提供等について
●災害対策事業の消耗品(災害用備蓄品)について
●環境教育事業の水辺の楽校と環境フェスティバルについて
●男女共同参画事業の情報誌「あなたとわたし」作成委託料等について
●予防接種事業の子宮頸がんワクチン接種について
●自殺対策事業のゲートキーパー研修について
●母子保健指導事業のファーストバースデー応援品について
●学童クラブ事業について
●子ども家庭支援センター事業について
●公民館運営事業の「男女共同参画フォーラム」について

など

本会議において賛成討論を行いました
(以下、討論)

令和3年度福生市一般会計予算審査においての賛成討論をさせていただきます。

令和3年度一般会計の予算規模は241億1千万円で、前年度比0.1%の増となりましたが、市税が前年度比で5億9千万円の減となり、財源不足となることは予測されていましたが、それでも厳しい状況に苦慮された予算編成であったこと、枠配分方式を全事業対象とし事業の見直しを行ったことなど、ご努力いただいたことが審査を通じて確認できました。見直しにより、廃止、縮小した事業もありましたが、さまざまな工夫をして、サービス低下しないよう取り組んでいただくこともわかりました。

また、組織改正や事務分掌の見直し等を行い効率的な体制を整備され、特に、全庁的に進める公共施設マネジメントを推進する体制が整備されることも確認できました。その中では、公共施設に関する継続的な市民との情報共有や意見交換の場を設けるための改善と、総合管理計画改定の中に市民への情報提供を記載していくことも確認できました。このことは、生活者ネットワークの考えとも一致するところであり、高く評価いたしております。

令和2年は新型コロナウイルス感染症の拡大により、全ての人の生活が一変した年でもありました。中でも全国的にDVや女性の貧困、望まない妊娠、児童虐待等の問題、また、女性や子どもの自殺者数が増加するなどの問題が浮き彫りとなり、厳しい財政状況の中でも、女性への支援や子どもの権利に資する取り組みが更に重要であると考えております。質疑の中では、子ども家庭支援センターでもさらに丁寧に対応していただけること、産後ケア事業の拡充など、女性支援の取組を各関係機関とも連携し、引き続き取り組んでいくことが確認できました。相談に関する事業においては特に窓口の周知を、令和3年度においても十分にしていただきたいと考えております。

また、子どもの権利を大切にしていきたいとのお考えと、取組についても、学習の機会や子ども同士の交流や体験の機会を確保するための予算が確認できました。

教育行政については、令和3年教育方針の中で「個別最適化する教育と集団の中で培う教育」を、コロナ禍だからこそ重要度が明確になったとし、個別最適化した学びが孤立した学びに陥らないように、多様な他者と協働し合うことの重要性、また、個が埋没してしまうことがないよう一人ひとりの可能性を、そして異なる考え方が組み合わさってよりよい学びを生み出すこと、そうして子どもたちの確かな成長を支えていくとの考え方、方向性を確認できました。これは、ICT教育が推進される中で重要であると考えます。

個別適正化する教育を支える小中学校における校務の情報化のための改善も含めた学校ICT推進事業と、ふっさっ子の広場事業での子どもの体験の機会と居場所の確保、子どもたちを地域で支えるスタディ・アシスト事業等の学校支援地域組織事業など、子どもたちが様々な体験や人とのかかわりを増やせる場面があり、集団の中で培う教育にも活かされ、バランスの取れた教育環境につながるものと期待いたしております。

審査中、就学援助の支給対象者を見直し、その予算を予備費 から組み替える動議が出されました。子どもの貧困対策や支援は重要であると考えますが、コロナ禍においては特に緊急事態に備えるための予備費を確保することは重要であることからこの動議には反対致しました。

以上のことから、令和3年度福生市一般会計予算について賛成であることを申し上げ、討論を終わります。

2年間務めた、市民厚生委員長として本会議での審査報告の様子

「全学年で35人学級実施を求める意見書」の提出を求める陳情書について

この陳情は、小学校での35人学級完全実施に5年をかけず早めること、中学校での35人学級実施を早期に行うことを求める意見書を、国と東京都に提出することを求めるものです。総務文教委員会で審査され、質の高い先生の確保や教室等の環境整備には計画的な対応が必要であるとの理由で、賛成少数で不採択となりました。
志を持って先生になられた方が少人数学級の実現でさらに力を発揮できるようになり、質の向上につながることや、インクルーシブ教育の実現のために重要であること、また、中学校も含め早期に実現させたいとの市民の気持ちを考え賛成しました。
本会議において起立による採決となりましたが、賛成少数で不採択となりました。