日光橋公園が防災公園になりました

JR拝島駅から徒歩約5分の所にある日光橋公園がリニューアルオープンしました。
ベンチでゆっくり過ごす人やウォーキングをする人、遊具で遊ぶ元気な子どもたちの声が聞こえています。

国土交通省の研究機関である国土技術政策総合研究所が、平成29年9月に改定した防災公園の計画・設計・管理運営ガイドラインでは、一時避難場所となる都市公園の配置基準は、避難元となる自宅等から500メートル圏域にあることとされていますが、拝島駅北口付近から若葉保育園付近にかけて広範囲にわたって空白地域となるため、日光橋公園が一時避難場所に指定されました。
一時避難場所は、避難の安全性を高めるため避難路を2方向と接続されることが必要なことから、日光橋公園の北側から遊歩道で接続されているみずくらいど公園もあわせて指定されました。

線路に隣接した公園のため、老木や高木を適切に管理する必要があり、平成25年に日光橋公園とみずくらいど公園の雑木林の適正な管理のため、改修を必要とするという方針が決められました。また、平成27年度には有識者による自然環境調査を経て、令和元年度に日光橋公園とみずくらいど公園の整備事業うことが決まりました。
整備による生態系への影響や公園の緑地の保全と一時避難場所指定による公園の整備を整合性をもって進めるため、専門家による環境調査等も行われました。
雑木林を人の手を加えて保全管理をすることで、コナラやクヌギなどの萌芽更新を促進し、それにより林床が明るくなると下層植生が活性化されるので、昆虫など多くの生物が生息する生物多様性に富んだ緑地として整備することが出来ました。

多目的広場1面、かまどベンチ14基、防災トイレが10基、ソーラー時計1基、ソーラー照明灯18基が整備されました。それぞれの設備にはカギがかけられていますが、管理は地域の自主防災組織と共有されています。
お近くの方、拝島駅をご利用の方は、一度ご覧いただくとよいのではないかと思います。

トイレスツール 座面を開けるとテントが入っています。テントを組み立てて、個室トイレとなります。

かまどベンチ。座面を外すとかまどとして使用できます。

防災ブランコ。ブランコの椅子を外し、収納ベンチに収められているテントをかけて使います。