憲法カフェ開催しました
『「戦争する国」ゴメンです!福生』は、超党派の福生市議会議員4名(共産党2名、市民派クラブ1名、福生・生活者ネットワーク三原智子)と市民が連携する団体で、安全保障関連法に反対し廃止に向けて活動しています。
2015年福生市議会第2回定例会6月議会で、安全保障関連法の慎重審議を求める意見書の提出を議員提案しましたが否決され、その後、9月19日に国会で強行採決されました。
毎月19日に近い日程で街頭遊説や学習会等を行ってきました。遊説では、市民もマイクリレーに参加し、ともに活動しています。
12月16日(土)さくら会館をお借りして、『「戦争する国」ゴメンです!福生』主催で『憲法カフェ』を開催しました。
安全保障関連法は憲法違反だという見解を示している憲法学者も多くいます。また、先の衆議院選挙後に安倍首相は憲法改正への意欲を語りました。憲法改正は国民投票によってその是非を問いますが、先ずは私たちが理解し、判断するための知識等が無ければなりません。その時のために、憲法を学ぶ機会をもちました。お茶を飲みながら気軽に憲法について学ぶ会で、多くの市民にご参加いただきました。
講師は、明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわかの会)所属の弁護士、山口俊樹さん。
日野市出身。子どもの頃、横田基地離発着の飛行機が学校の上を轟音と共に飛んでいた。高校生になって初めて市外の学校で学んだ時、あまりの静かな環境に驚いたという。そこで初めて異常事態の中で学んでいたと実感したと、自己紹介しながらエピソードを話してくださいました。
安全保障関連法によって集団的自衛権を行使できるようになった自衛隊を憲法9条に明記することの危険性、緊急事態条項があることで権力が内閣へ集中することの危険性などをお話ししていただきました。
その中で、「なぜ三権分立が必要なのか」について触れ、「憲法の究極の目的は、人権保障である。そのために、国家権力に枷をはめて、その中でしか権力行使でいないようにした。権力の乱用を防ぐために権力を3つに分けて監視と抑止をさせた。三権分立は人権を守るために、あえて効率を悪くさせている。」と説明され、「効率が悪い」と批判する人もいるが、なぜそうなったのか改めて考えることができました。
立憲主義は、憲法によって国の在り方を決め国民の権利を保障するという考え方であって、多数決民主主義でも変えることのできないものであるということを学びました。
講師の山口弁護士の好きな憲法の条文は、第13条前段だそうです。
「すべて国民は、個人として尊重される。」この短い文に、意思をもった1人の人間として生きることを保障されていることが明確にわかるとお話しされました。自民党の改憲案では「個人」は「人」となっています。イヌでもネコでもサルでもなく・・・
護憲か加憲か改憲か・・・私たち一人ひとりが考える機会が必要で、議論していくことが必要だと思います。現行の憲法から一文字も変わっていないのに、こんなに日本という国と国民の意識が変わってしまっている現状に不安を感じます。
みんなで意識し無関心にならないよう、これからも学び、発信していきます。