子どもと学ぶ 「平和のための戦争資料展」
福生市郷土資料室では、毎年終戦の日に合わせて、平和の大切さを再認識することを目的に、企画展示を行っています。
今年は、子どもたちの学びを意識した展示とのことで、入ってすぐのところに「展示に使われていることば」の解説を記載したプリントが置かれ、自由に持っていくことができるようになっていてます。子ども同士で来ても、おとなが説明できなくても、一緒に学ぶことができる展示になっています。
展示の中では、それまでの小学校(尋常小学校)は国民学校に変わり、子どもたちを「少国民(しょうこくみん)」と呼び、国のために尽くす国民になるよう愛国心や戦争を正しいとする軍国主義的な考え方を教えるものに変わっていったこと、子どもたちも勤労動員で工場などで働いたことなどが紹介されています。
また、ノートなどの学用品、おはじきやめんこなどのおもちゃ、お菓子の袋にまで日の丸や戦車、拳銃などが描かれ、生活が戦争一色になってしまっている様子がわかります。そして、子どもにもわかりやすい身近なことを取り上げることで、今と当時の生活の違いを感じることができると思いました。ぜひ、おおぜいの子どもたちに見て欲しいと思いす。
郷土資料館からのメッセージは、「戦争の時代とは状況がまったく異なりますが、新型コロナウイルス時代を生きるわたしたちだからこそ感じられるくらしの変化は、これまで以上に戦争の時代を考えるきっかけになるかもしれません。戦争から学び、平和の大切さをみなさんと一緒に考えていきたいと思います。」という言葉で締められています。
今の私たちの制限された生活を考えたとき、戦時中の制限された生活と重なる部分があるのではないか…と考えることがあると思います。
私たち一人ひとりが平和のための意思をもって暮らすことが大切ではないでしょうか。
展示期間は7月3日から9月12日まで。(毎週月曜日休館)ぜひ、ご覧ください。
図書館共催事業「戦争と平和を考えるおはなし会&ブックトーク」は、8月14日(土)午前11時から正午まで、福生市中央図書館2階会議室で開催されます。
対象は小学生(小学生未満は保護者同伴)、申込みは7月22日(木)午前10時から電話または郷土資料室窓口で受け付けます。