公衆トイレを見てみよう
日本財団が実施する「THE TOKYO TOILET」は、誰もが快適に使用できる公共トイレを設置するプロジェクトです。
2020年、新しい公共トイレのあり方を通して、ダイバーシティを受け入れる社会の推進を図ることを目的として、性別、年齢、障害の有無を問わず、区民を始め渋谷区を訪れる人の誰もが快適に使用できる公共トイレを17箇所に設置しました。
それぞれ特徴あるトイレで、趣旨に賛同した16人のクリエイターによるデザインです。
これまでの公衆トイレのネガティブなイメージを払拭し、インクルーシブな社会のあり方を発信するモデルケースとなるよう願いが込められています。
2024年からは、維持管理を渋谷区が引き継いでいます。
清掃は、
1日3回行う通常清掃(水を使わない乾式清掃)
1カ月に1回行う定期清掃(通常清掃では落としきれない水垢等を落とすための湿式清掃)
年に1回の特別清掃(照明や換気扇等の清掃)と3つの種類
月に一度、第三者機関であるトイレ診断士による診断
毎月、関係者による維持管理協議会を開き、清掃報告、診断報告を元にトイレの利用状況を把握し、維持管理業務の改善を図る。
と、徹底しています。
そんな渋谷区のトイレ17か所のうち、笹塚、幡ヶ谷、代々木八幡周辺の7か所を見てきました。
(4月29日・まちづくり景観推進連絡会 道グループ企画)
オールジェンダートイレ、青と赤ではない男女の表示、こども用トイレなど、どれも特徴あるデザインですが、不思議とまちに溶け込んでいるように見えました。
オールジェンダーとバリアフリーで1つの個室にしてあるトイレは、インクルーシブな視点でとてもいいと思いました。
しかし、トイレそのものはバリアフリーでも、歩道が狭く段差があったりするところもあります。
トイレをきっかけに、まち全体をインクルーシブな視点で見直すことが大事だと思いました。
今後のまちづくりの提案につなげたいと思います。