大切な命を守るために、あなたができること
福生市ゲートキーパー研修に参加しました。
(2月16日:もくせい会館にて)
ゲートキーパーとは、
悩んでいる人に気付き、
声をかけ、
話を聞いて、
必要な支援につなげ、
見守る人
「いのちの門番」とも位置付けられます。
研修では、福生市健康課保健指導係の職員から「東京都・福生市の自殺の現状について」の説明があり、その後、東京多摩いのちの電話 研修担当の方を講師に、講義とロールプレイが行われました。
講義では、自殺の原因や背景について、
経済・生活問題、健康問題、家庭問題、勤務問題、学校問題、交際問題など、どれか一つではなく多様で複雑に絡み合っている場合が多くあること、それをすべて早急に解決することは難しくても、誰かに話すことで心の整理ができたり、一つでも解決の方向に向かうことで、心が軽くなったりすることもあるなどの説明がありました。
また、話を聞くときに大切なことや声のかけ方、専門家につないだ後の寄り添い、具体的なサポート(おせっかい)がとても大切なことなど、実践的な内容もありました。
ロールプレイでは、グループに分かれて「妻と夫」の会話形式で2つのシナリオを読み、感想や気づきをシェアしました。
シナリオ1では、仕事でトラブルを抱え「眠れない」「死にたい」という言葉を漏らす夫を「気の持ちようだから」「しっかりしなさい」と励ます妻。
シナリオ2では、そんな夫に「話してくれてありがとう」「一緒に考えましょう」「うつ病かもしれないから一緒に病院に行ってみよう」と声を掛けます。
参加者の感想では、「共感することが大事」「日頃の関係性、コミュニケーションをとっていることが大事」「自分だったらがんばれと励ましてしまうかもしれない。」「ロールプレイを行うことで、客観的に考えることができた。」などがあり、それらを共有することで新たな気付きにもつながりました。
福生市ではこれまで、職員研修でゲートキーパー研修を行っていて、この日にも参加がありました。
身近な人がその人の変化に気付くことが大切だと考えますが、気付いたあと、どのように声を掛けたらいいのかが難しいと感じていました。
身近に自死をされた方がいたり、家族に「死にたい」と言われたことがあるなどの参加者もいて、市民を対象としたゲートキーパー研修を実施したことの意味は大きかったのではないかと思います。
福生・生活者ネットワークでは、市民に向けての研修を行うことがとても大切だと考え要望してきました。
継続して実施してほしいと思います。