異文化を知るために ~対話から始めよう~
福生市が主催する令和5年度多文化共生講演会「異文化を知るために~対話から始めよう~」に参加しました。
(12月16日・もくせい会館にて)
講師は、NPO法人青少年自立援助センター YSCグローバルスクール 統括コーディネーターのピッチフォード理絵さん。
前半は講演、後半は外国にルーツを持つ若者も参加してのグループワークが行われました。
東京都で暮らす外国人629,651人のうち市部に住んでいるのは100,174人。
区部で暮らしている外国人が圧倒的に多いことがわかります。
東京都全体では、中国籍が一番多く、次に韓国籍、フィリピン籍と続きます。
福生市は人口56,484人のうち外国人は4,115人で、外国人比率は7.28%です。
(2023年12月1日現在)
ベトナム籍が一番多く、次にネパール籍、中国籍と続きます。
69の国と地域の人々が暮らしていますが、一つの国籍の人たちが集住しているわけではなく、さまざまな国の人たちが暮らしているのが福生市の特徴です。
そして、YSCグローバルスクールに他地域から通ってくる子ども・若者にとっても、横田基地の軍人・軍属とその家族約7,000人(平成30年以降公表ナシ)にとっても、福生のまちは生活圏ということになります。
講座で特に印象深かったのは、マイクロアグレッションについて。
見た目では外国にルーツがあるような顔立ちや容姿だけど、日本から出たことがない、日本国籍で日本語しか話せない人もいれば、見た目は日本人だけど外国籍だったり日本語が話せない人もいます。家族で国籍が異なっている場合もあります。
さまざまな人が暮らす中で、「日本語上手だね」「お箸使うのうまいね」など、思い込みで話してしまうことがあります。気を使っているつもりでも、無意識の差別になってしまうことがマイクロアグレッションです。
後半のグループワークでは、ネパールから来た若者と対話。
そこで、自己紹介から始めたのですが、、、
ひらがなで書いた「みはら」の名札を見せて、「みはらです。ひらがなわかりますか?」と聞いてしまいました。
高校受験を控えている若者が、ひらがなを読めるのは当たり前です。
ついさっきマイクロアグレッションについて学んだばかりなのに、、、
そこで気が付き、すぐに謝りました。反省です。
自己紹介のあとは教育や食について話しました。
会話はもちろん「やさしい日本語」。
実際に話してみる良い経験ができました。また、異文化に触れる楽しい時間になりました。
翌日には、クリニックで診察のための記入用紙がよくわからずにいたベトナム人の女性と会話。
早速、実践の機会がありました。
福生市では、「やさしい日本語」を広げるためにさまざまな取組も行っています。
ぜひ、福生市ホームページをチェックしてみてください。