中学校にカフェをつくろう!

中学校にカフェをつくろう!…西東京放課後子どもカフェ講演会に参加しました。
(7月9日(日)西東京市田無公民館にて)
定員70名の会場はいっぱいで、別室で映像を見ながらの参加の方もいらっしゃいました。休み時間には、カフェ体験もありました。

小金井市緑中、西東京市田無一中、青嵐中の三校の事例発表がありました。カフェの様子や具体的な子どもたちとの関わり、運営について報告がありました。

講演会の講師は、神奈川県立田奈高校の「ぴっかりカフェ」のマスターで、NPO法人パノラマ代表理事の石井正宏さん。

先ずは、福祉以上就労未満の若者たちについてお話しされました。
正規労働と福祉的就労、どちらにもたどり着けない福祉以上就労未満の若者は、社会の中では存在感が無い。若者サポートステーション(よこはま若者サポートステーション)の利用者の年齢を見ると、15歳から18歳までの利用がとても少なく約20名。19歳から22歳までは約70名。23歳から26歳になると約120名。27歳から30歳は約140名。高校生・大学生年代の人はなかなか相談に来ない。失敗している自分が外に出て友人や近所の知り合いに合うのは、とてもハードルが高い。30歳目前になると本人の焦りもあるからやっと相談に来るようになる。ただ、ここにも問題があって、履歴書に空白の部分があると、就職活動も難しくなってくるという現実がある。
つまりは、やり直しのきかない社会で、学校からの排除は社会からの排除につながってしまうという現実がある。

学校カフェで地域のおとなやいろいろなタイプのおとなとつながることで、その子の中に文化的資本をためていく。これは、ここ数年社会問題となっている子どもの貧困についても同じことが言える。たとえば、生活には困らない程度には収入がある家庭でも、旅行には行けない、空腹を満たすだけの食事は出来てもケーキなどの嗜好品などあまり口にしない。ハーブティーってなんだろう・・・豆から入れるコーヒーって、とてもいい香り・・・ギーター引いてみたかった・・・
体験したり、体験した大人の話を聞く中で文化的資本をためていく。この文化的資本をためていかないと社会関係資本につながらない。経済面だけ支援すれば自立につながるというわけではない。

学校カフェで、地域のおとなと緩やかにつながることが、 社会的孤立を予防する取り組みにつながります。顔の見える地域での中学校カフェの役割はとても大きいく、地域のおとなと斜めの関係を築き、文化的資本を増やすのに役立つといいます。
もちろん、お金も時間も取れない中学生の居場所としても必要です。
学校と家庭だけでなく、ちょっと寄り道する『3rd  Place』があるといいですね。

とても大きな課題をいただきました。
今日の講演を福生で活かすにはどうしたらいいのか…じっくり考え取り組んでいきます!

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NPO法人パノラマ代表理事の石井正宏さん 神奈川県立田奈高校学校運営委員・「ぴっかりカフェ」マスター

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事例報告の紹介展示

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カフェで使っている手作りゲームなど

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カフェ体験です!