『道徳授業地区公開講座』 『支部懇談会』

えいかさんの書いた力強い文字

福生第二中学校で実施された、道徳授業地区公開講座にうかがいました。(10月10日)

第一学年 主題名「たったひとつの命だから」(ワンライフプロジェクト編・池湧社)                      生命の尊さ

第二学年 主題名「いつわりのヴァイオリン」(暁教育図書「自分を見つめる」)                      よりよく生きる喜び                                                  

第三学年 主題名「進路選択について」    自主・自立・自由と責任

各学年それぞれの「ねらい」に合わせて授業が展開されました。

おもに、一年生の授業を参観しました。
病気で右手を失った14歳の少女えいかさんは、その2年後に亡くなってしまいます。少女が残した「たった一つの命だから」という言葉がきっかけとなり、それに続く言葉を集める運動がおこります。
授業の中では、この言葉に続く言葉を考え、グループでの話し合い、発表しました。「大切にする」「自由に生きる」など、様々な意見がありました。
さらに、「もし、命が2つあったら」どうなるのかを考え、発表しました。
そして、ある中学生が書いた意見が先生から紹介されました。

自分の気持ちを人にわかってもらおうとか、どうでもよかったんだ。
でも違うんだ…うまく書けないけど。
自分がどう思ったか、話せる相手が必要で、話をしてくれる人を持つことが大切なんだ。
話したことから友情が生まれ、大きい絆になっていく。
自分の気持ちを伝えることから始まるんだ。そして、人がどう思っているか知ることも大切なんだ。
これが人と人!
ひとりじゃ生きていけないって、こういうことかな。
命を考えるなんて、ガラにもないって思っていたけれど、真剣な人の声を聞くと、考えさせられた。
たった一つの命だから 真剣に生きていく
(抜粋)

命の大切さは、誰でもが分かっていることではありますが、それを言葉にし、話し合い、確かめることは、中学生にとって少し照れくさいところがあるのかな…と思っていました。でも、生徒たちは真剣に授業に取り組んでいました。
当たり前のことを改めて考える、大事な授業であると思いました。

 

その後、PTA主催の支部懇談会が開かれました。
支部は町会ごとになっていて、各支部ごとに地域での生徒の様子や登校時の安全確保について、意見交換がなされました。
最近では、あいさつをする生徒がふえてきたことや、目にあまる行動をとる生徒を見かけなくなったという意見がありましたが、SNSでのトラブルやいじめ等、おとなの目が届きにくくなっていることもあげられました。
やっぱり、学校・家庭だけでなく、地域全体での見守りや声掛けが大切ですね。
大事な福生の子どもたちですから!