令和8年第1回定例会 3月議会報告
令和8年度福生市一般会計補正予算第1号では、低所得世帯エアコン設置等緊急支援事業や日本語指導推進校事業など971万3千円が可決されました。
市民から3件の陳情があり、「横田基地での米軍によるパラシュート降下訓練の全面的停止を求める陳情書」について賛成討論を行いましたが、賛成少数で不採択となりました。

一般質問
1、ジェンダー平等の推進について
令和7年第4回定例会の「福生市男女共同参画行動計画(第6期)の進捗状況について」の質問で、令和6年度の目標、「審議会等における女性委員の割合33%」に対して27.3%と目標には達していないとの答弁があったことから、課題の現状把握とその分析、また、女性が委員等に手を挙げやすい環境を整えるため、市民の意識向上のための取組について質問しました。
男女共同参画セミナーや講演会、男女共同参画情報誌「あなたとわたし」の発行などを行っていますが、セミナーの参加者数は目標に達していない現状が明らかになりました。
昨年の会派視察を行った豊岡市(会派視察 ~宇部市・姫路市・豊岡市・東大阪市~ | 三原智子)の「ラク家事コミュニケーションシート」「まんがで考えよう!ジェンダーギャップ」のような、身近でわかりやすい情報発信と啓発について提案し、年1回発行している男女共同参画情報誌などが活用できるよう、市民編集員とも情報共有していきたいとの回答を得ました。
2、性的少数者が安心して生活するための職員等の取組について
昨年、ダイバーシティキャリアセンター視察(「ダイバーシティ キャリアセンター」視察 | 三原智子)の際、「LGBTQ当事者は医療や福祉を安心して受けられない」ということが課題としてあげられたことから、市の職員の理解を広げる取組や障害福祉・介護サービス事業所での啓発について質問しました。
「LGBTQも安心して利用できる福祉サービスのためにできることハンドブック」や、「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」に基づき東京都が作成したリーフレットなどを活用し、障害福祉及び介護サービス事業所などに対して周知るとのこと。介護事業所でも、同ハンドブックを活用していただくよう要望しました。
3、児童・生徒一人ひとりに寄り添った学びの機会について
特別な支援を必要とする児童・生徒の就学先の決定を行っている教育支援委員会について質問しました。
教育・医療・心理の専門家や特別支援学級設置校校長など42名で組織されている。教育支援委員会の決定について、児童・生徒本人及び保護者に対して、丁寧にかつ十分に情報提供し、ご説明をした上で、当該児童・生徒にとって真に必要な支援等について合意形成を図るとの回答でした。
合意形成を図るうえで大切にしていること、また、課題となっていることについて質問したところ、大切にしていることは保護者に丁寧に伝えること、そのうえで合意形成に至らない場合があることが課題との回答でした。
通常学級でも特別な支援の必要な児童・生徒は存在していることを踏まえ、すべての児童・生徒や保護者への理解を広げるとともに、通常学級にも関わる大人を増やし、「共に過ごす」と「必要な学びへのアクセス」の両輪をバランスよく進めて充実を図るよう訴えました。
令和8年度福生市一般会計予算審査特別委員会
以下のような質疑を行い賛否の判断としました。
また、本会議最終日に賛成討論を行い、賛成多数で可決されました。
●組織改正について
●福生駅西口地区市街地再開発事業の準備組合運営補助金や協議の予定等について
●平和祈念事業のうち平和学習広島派遣事業支援委託料について
●災害対策事業のうち案内標識改修工事について
●防災行政無線(固定系)施設改良事業について
●税務事務のうち地方税共同機構負担金について
●男女共同参画事業のうち男女共同参画審議会委員報酬について
●保健衛生事務のうちウイッグ等購入助成制度について
●児童館等管理運営事業のうち防犯カメラについて
●部活動推進事業のうち部活動地域展開トライアル事業委託料について
●学力向上推進事業の事業指標について
●福生市立牛浜もくせい中学校に係る予算について
●給食食材調達事業のうち牛乳について
など
討論
○令和8年度福生市一般会計予算
不安定な世界情勢が続く中、本定例会初日の施政方針において加藤市長は、激動の時代の象徴である先の大戦から80年以上が経過したが、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルのパレスチナ・ガザ地区への侵攻など、戦争による惨禍は後を絶たないこと、また、先月2月28日に開始された米軍とイスラエル軍によるイランへの軍事攻撃についても言及され、「平和の尊さを後世に伝えることは私たちの責務である。」と述べられました。私も、その言葉に同意するとともに、その重要性を感じております。
本予算では、市内の中学生を被爆地である広島へ派遣する平和学習広島派遣事業を新たに開始されること、また、市内のウクライナ避難民への支援を継続されることなど、平和行政に資する取組について確認いたしました。平和の尊さを後世につないでいくこと、また、若い世代の思いを受け止めることや基地のあるまちから平和について発信をすることが重要であると考え、今、この「平和学習広島派遣事業」を開始する決断をされたことを高く評価いたします。
また、温室効果ガス排出量の削減については、福生市においてもその取り組みを加速していく必要があると考えております。
福生市の環境施策については、ゼロカーボンシティ推進事業や、防災食育センターの都市ガス使用量の一部にJクレジットを利用したカーボンオフセット都市ガスを導入するなど、温室効果ガスの排出量を削減すること、また、市民監査委員によるF(エフ)-e(イー)の運用を、市民、事業者等が行う環境活動に寄与する取組にまで目を向け、市民等の行動変容を促すための協力体制に発展させていく予定となっていることなど、市域全体でゼロカーボンシティの実現に向けた取組が推進されることを高く評価いたします。
教育行政につきましては、令和8年度の重要施策の一つに、専門資格を有する職員として公民館に「社会教育主事」を、生涯学習推進課に「学芸員」を、図書館に「司書」をそれぞれ明確に位置付けるなど、専門性の高い職員を育成し、機能強化を図ることとされ、専門資格の発令を受けた職員がその専門性を発揮し、また、自信をもって職に当たることで、市民の信頼をえて、市民の好奇心や学習意欲を引き出すことにつながること、「生涯学び、活躍できる環境整備の推進」に期待いたします。
審査中には、部活動地域展開トライアル事業や学びの多様化学校「牛浜もくせい中学校」に係る予算などについても確認いたしました。子どもたちの地域での活動や多様な学びの場に関する取組を評価いたします。
令和8年度においては、平和な未来のための取組と持続可能な地球環境を地域から推進する取組、また、市民の学びを未来につなぐための質の高い社会教育の持続可能な運営のための取組を評価し、令和8年度福生市一般会計予算についての賛成討論といたします。
○横田基地での米軍によるパラシュート降下訓練の全面的停止を求める陳情書
本陳情の要旨では、2018 年以降のパラシュート落下等の事故について記載されていますが、それ以前から類似する事故は起きています。 福生市議会横田基地対策特別委員会では、毎年、防衛省本省と北関東防衛局に対し要請行動を行い、「横田基地周辺対策等要望事項」を提出しておりますが、その要望事項には、横田基地の運用に伴う安全確保の徹底についてとして、これまでのパラシュート落下事故等に触れ、「安全の確保に努め、周辺住民に不安を与えることのないよう細心の注意を払うこと。」とあります。また、これまでの事故等に対しても、ことあるごとに要請や抗議を行ってきました。 2025 年11 月18 日に起きたパラシュート場外降着事故については、福生市議会としても、場外降着の原因究明と、他の落下物の有無の確認を速やかに行うとともに、再発防止策を講ずるまでは、同様の訓練は行わないこと等の要請を行いましたが、11 月20 日には、熊川児童館敷地内と屋上にパラシュート等が落下する事故が起こったと、後になってから知らされるという事案が発生しました。この時には、遺憾の意を表明し、強く抗議いたしました。
長い間、このような事故に対する抗議や安全対策の徹底を要請しているにもかかわらず、同様の事故は無くならない。11 月20 日の事故では、安全性について確信が得られたため訓練を再開したその当日に事故を発生させていることを考えれば、安全性について、どのような確信が得られたのか、疑われるところです。
国に対して「パラシュート降下訓練の全面的停止を求めること」について、 国の専管事項に対し、意見表明までが禁止されているわけではありません。それが自治体の区域内で行われる場合、住民の生活や安全に重大な影響を及ばします。そのため、自治体は地方自治の本旨に基づき、国に対して意見を表明することがでるのです。福生市議会としても、市民の安全を考えれば全面的停止を求めるべきではないでしょうか。
市民生活を営むエリアに簡単に影響が出る恐れのある場所でのパラシュート降下訓練は、何が起こってもおかしくない状態と言え、危険な訓練を、市街地と隣接する横田基地で行なうべきではないと考えることから、全面停止を求める本陳情に賛成であることを申し上げ討論といたします。
