福生市の水道水はどうなっているの?(その2)
2019年1月に、「福生市の水道水はどうなっているの?」というタイトルで、水道事業の民営化の問題点等を学ぶ学習会の報告とともに、福生市の水道水についてをホームページに掲載しました。
あれから6年近くが経ちました。
横田基地でのPFASを含む泡消火薬剤漏出事故や工場排水に起因する汚染問題等の地下水などのPFAS汚染問題が報道され、全国的に広がっています。
横田基地については、市に情報が入った時点で議員にも情報提供されています。
PFASは、有機フッ素化合物うち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。
PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、幅広い用途で使用されてきました。これらの物質は、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、国内で規制やリスク管理に関する取り組みが進められています。
市民からの不安の声も寄せられていますが、現在、私たちはどのような水道水を使用しているのか、いのちを守る水について知りたいとの声をいただき、東京都水道局に確認しました。
基本的には、大きな変更点はなく、
市内11か所の水源井戸からくみ上げた地下水と小作浄水場からの多摩川の水を、浄水施設である福生武蔵野台給水所でブレンド、消毒して給水されています。
地下水と多摩川の水の割合は、約5割ずつとのこと。
雨量や地下水の量にも関係していますし、点検等で取水を止める場合もあるので、割合は変わることもあるとのことでした。
浄水施設ごとに、給水栓水(蛇口)の水質検査は、一般細菌や大腸菌など51の水質基準項目と残留塩素や農薬類など31の水質管理目標設定項目を、四半期ごとに検査し公表しています。
これと同様に、PFASに関する検査も行われ公表されています。
直近の令和6年7月~9月では、5ng/l未満で、暫定目標値の50ng/lを下回っています。
水源井戸の水質検査は原則3年に1回行われています。
令和3年の水源井戸の検査では、暫定目標値を超える値となった水源もあり、令和3年4月から令和5年3月まで浄水施設の監視強化がおこなわれましたが、現在は通常の体制となっています。(監視強化中も給水は暫定目標値を下回っています)
生活には欠かせない、生きるために必要な「水」です。
安心して飲むことができる安全な水環境を守るために、環境保全と地下水保全が大切であるとあらためて思いました。
東京都水道局のホームページの情報を、ぜひご覧ください。
東京都水道局