これからの、感染症との付き合い方

八王子・生活者ネットワーク主催「これからの、感染症との付き合い方」オンライン学習会@ZOOM に参加しました。(1/15)

子どもへのワクチン接種はどうする?
3回目の接種は必要?
いつまでマスクを着けていれば…?

この学習会では、新型コロナウイルス感染症を通し、様々な感染症との付き合い方を考えました。

講師は、自然派医師の本間真二郎さん。
2001年から3年間アメリカのNIH(アメリカ国立衛生研究所)でウイルス学、ワクチン学の研究に携わっていらっしゃいました。現在は、栃木県那須烏山市「七合診療所」の所長を務めていらっしゃいます。とてもたくさんの情報を、やさしくも歯切れのよい言葉でお話ししてくださいました。

先ず、新型コロナウイルス感染症の感染者数の増減を表すグラフをみながら、第1波から第5波までの波の特徴を解説。また、約2年間このウイルスをみたうえでのウイルスの特徴を解説していただきました。

これまでに20歳未満の死亡例は1件のみ。(基礎疾患のある方とされている)
子どもの入院患者のうち、症状があるのは約70%。そのうち38℃以上の発熱は7.2%。
小児の発生が多くなっているインフルエンザ脳炎・脳症のように、脳障害など永続的で重大な後遺症は確認されていない。

無症状者がとても多い。
通常の健康な人にとっては、症状の強い風邪程度。高齢者とハイリスク者は、重症化・死亡することがある。このハイリスク者とは老化している人のことで、特に血管が老化している人、不自然な生活をしている人とのこと。

ウイルス学を研究した立場からすると、
ウイルスの型による重症度の大きな違いはなく、変異は当たり前。感染が広がれば死亡は減るとのこと。

ワクチン全般の基本的な考え方について ワクチン学を研究した立場からすると、
・ワクチンを打つかどうか決まった答えはない
・すべてのワクチンに効果がないわけではない
(短期の効果があるものはあるが、長期の効果は少ないものがほとんど)
・ワクチンの副作用(副反応)は、過小評価されすぎている
(副作用(副反応)にはタイムラグがあり、中長期の影響は不明)
・すべての予防接種は義務ではない
(定期接種と任意接種という言葉はわかりにくい)
・ブースター効果がかからない
(体内で一度作られた免疫機能が、再度抗原に接触することによってさらに免疫機能が高まること。水ぼうそうは、ワクチン接種する人が増えたため、ブースター効果がかからなくなったものの一つだそう。)
・メリットがデメリットを上回ると判断した時には接種する
(あくまでも一人ひとりが判断することが大事)

新型コロナウイルスワクチンの接種を慎重にすべき理由として
・新型コロナウイルスワクチンは、人に感染させないために接種するわけではない
(ワクチンを接種しても、かかった場合は感染させる)
・人に使われたことのない初めてのタイプのワクチンが多い
・ワクチン自体が変異を誘導し感染拡大する可能性が高い
・接種を繰り返すほどタイムラグをもって累積的に副作用が増大する可能性がある
・短期的に効果を認めても長期的にはリスクが高くなる可能性がある
などがあげられました。

マスクは感染予防の効果よりも体への負担の方が大きい
特に子どもへの影響は大きく、ドイツでのマスクに関するオンライン調査結果によると

頭痛
集中力の低下
眠気や疲れ
過呼吸
イライラ
睡眠不良
遊びの減少
などなど、行動や情緒面にたくさんの影響があることが報告されています。

他者軸の対策ではなく 自己軸の対策が大事!
リスクが高い人と低い人がいるということは、ウイルスだけの問題ではなく人の問題。
自己軸の対策は、抵抗力や解毒力を高めるために日常生活を整えること。
免疫は、自分に害・不要なものを排出する力のことで、免疫には「働き」と「調整」があります。「働き」は白血球などの機能で、「調整」はスイッチのオンとオフ。これを働かせるのが常在菌・腸内細菌です。
現代病は、微生物を遠ざけることで発生している。免疫の正常な発達と維持のためには微生物との接触が必要です。

本間先生のおっしゃる現代病とは
アレルギー
自己免疫疾患
生活習慣病

子どもの発達に関する課題についても関連があるようです。

産業革命以前は農業中心の生活で、土に触れる、微生物との接触が多い生活をしていました。効率よく農産物を生産するために農薬が使われ、土にも微生物が減っていきました。化学肥料などもその一つです。
食品添加物や化学調味料、抗生剤やワクチン、洗剤や芳香剤などなど、生活の中に不自然なものがたくさん入り込んでいます。

規則正しい生活や体を温めること、日光に当たること、電磁波に気を付けること、土に触れること(アーシング)、滅菌・除菌・抗菌しすぎないことなど、なるべく自然に沿った暮らし方をし、日本の伝統的な食をいただくことで、免疫スイッチのオンとオフを働かせる常在菌・腸内細菌を増やし、感染症と付き合っていくことが大切だということがよくわかりました。

まほろば放送局「いただきます2」で紹介されている保育園では、手作り味噌と有機無農薬野菜の給食で、園児の欠席日数が劇的に減ったと言います。
以前お話を伺った助産師さんは、「自然分娩したいというけど、不自然な生活をしているのに出産だけ自然にというわけにはいかない。日頃から自然に沿った生活が大事。」とおっしゃっていたことを思い出しました。
食を見直すこと、土に触れ、元気に外遊びをすることで、子どもたちが自らの力で自分を守ることが出来るようになるのだと思います。
おとなも、生活を見直すことが大事なのですね。

誰もが自分らしく生きることを、もう一度よく考えたいと思います。

思いっきり外で遊んでほしい・・・ 一日プレイパーク