臨時会が開催されました!(7月27日)

新型コロナウイルス感染症対策を盛り込んだ補正予算のが審査が行われ、可決されました。

子育て世代応援キャッシュバック事業、ひとり親世帯臨時特別給付金給付事業、ウエルカム赤ちゃん臨時特別給付金事業、保育園や学童クラブ等に感染防止のための備品購入等の費用給付のための新型コロナウイルス感染症緊急支援事業補助金、カタログギフトの送付と見守りの強化のための高齢者感染症対策事業、小中学校の熱中症対策のための備品購入費用給付、旧第二学校給食センターに感染症予防のための衛生用品や避難所で使用するための間仕切り等を備蓄するための改修工事費用など、補正額4億8951万1千円となりました。

生活困窮者自立支援事業では、第3号補正予算に続き第5号補正予算でも相談員1名を増やすための予算が組まれました。相談内容も、4月は減収による相談が多かったが、7月では解雇による相談が増えてきているとのことで、市民生活への影響が深刻さを増していることがうかがえました。

子育て世帯応援キャッシュバック事業では、子育て世帯を応援する目的と市内事業者を応援するという2つの目的があり、市内事業者での買い物や飲食した消費すべてが対象で、対象者に送付された申請用紙にレシートを添付するとキャッシュバックされるというものです。対象者は、0歳から18歳までの子どもがいる世帯で、こども1人につき最大1万5千円までです。このことについて、「市内事業者は、主にお酒を提供する飲食店も対象になるのか」と質問をしたところ、対象になるとのこと。対象にならないものは、税金や公共料金、保育料、商品券、定期券などです。市内事業者を応援することも目的の1つにありますから市内事業者の中で線引きする必要はないと思いますが、税金を使うことですので目的を適切に周知しなくてはなりません。また、高校生に係る費用の中で、通学のための定期券が大きな出費になっていることを考え、通学定期券に限り対象とすることができないか検討していただくことを要望しました。

今後も、新型コロナウイルス感染症対策のための補正予算が組まれることが予想されます。しっかりとチェックしていきます。

 

臨時会当日、横田基地対策特別委員会を開催し、「横田基地の基地機能強化に関する決議」を検討しました。6月から7月にかけて、CV-22オスプレイの部品遺失や人員降下訓練中のパラシュート落下事故、フィン落下事故と続き、要請や抗議を行ってきましたが、さらに横田基地の機能強化を許さない内容の決議を検討し委員会提出議案として臨時会に提出、全会一致で可決しました。

以下、決議文

横田基地の基地機能強化に関する決議

 先般、福生市議会は、令和2年7月2日の立川市内へのパラシュート落下事故を受けて、7月6日に落下の原因究明と安全確保を要請し、再発防止策を講ずるまでは同様の訓練は行わない旨を要請した。

しかるに7月7日、横田基地におけるパラシュート降下訓練中に、福生市牛浜58-1にフィン(足ひれ)が落下する事故が発生した。この事故については、当該落下物を市民が拾得したことを契機に事故が明らかになったもので、先の要請を行った翌日に発生しており、誠に遺憾であるとし、7月14日に抗議書を議決、発送したところである。

これらの度重なる事故は、市民生活の安寧を損なうものであると同時にこれまで築き上げてきた当市との信頼関係を水泡に帰すもので甚だ遺憾であり、これまでの要請や抗議が聞き届けられていない無念さを感じる。

福生市は、旧福生町から現在に至るまで75年の間、基地を抱えた行政運営を余儀なくされている。近年では、平成17年に日米安全保障協議委員会(2+2)の中間報告を経て、平成18年には「再編実施のための日米のロードマップ」が発表され、在日米軍及び関連する自衛隊の再編に向けた計画が示された。そして、平成24年より航空自衛隊横田基地の運用が開始されている。横田基地は、米軍の司令部機能と輸送中継機能を有する基地から、航空自衛隊航空総隊司令部と在日米軍司令部、第5空軍司令部との併置により日米共同統合運用調整所が設置され、日米双方の司令部組織の連携や相互運用性の向上が図られ、日本の防空及びミサイル防衛の機能を併せ持つ、日米共同の最重要施設へと態様が変化し、市民の不安は増している。

さらに、平成27年5月にCV-22オスプレイの横田基地への配備が突然発表され、平成33年(令和3年)までにCV-22オスプレイ10機を横田基地に配備する計画が示された。これに対して、平成27年6月に当該計画の再検討を強く求める決議を行ったにもかかわらず、平成30年10月に5機のCV-22オスプレイが配備され、今後数年間で段階的に当機、計10機と約450人の人員を配備する計画となっている。この間に平成28年12月の沖縄県におけるMV-22オスプレイの不時着水をはじめ、国内外での事故や緊急着陸などが続き、市民の不安が拭い去れない中、冒頭に述べたパラシュート落下事故、そして今回のフィンの落下事故が生じた。

福生市議会は、一貫してこれ以上の基地の機能強化は容認できないと表明しているところである。現下の横田基地の状況は、機能強化が更に一層進展し、昼間・夜間における航空機の離発着訓練や人員降下訓練の状況からも明らかに態様の変化が進んでおり、今般の落下物事故も基地機能強化すなわち基地態様の変化に起因するものと言わざるを得ない。これ以上、福生市民は基地が存在することに伴うリスクを受容することはできない。

よって、福生市議会は、米軍及び国に対し次の事項を強く求める。

1 これ以上、基地機能強化をしないこと。

2 これ以上、福生市民に基地が存在することに伴うリスクを受容させることがないようにすること。

以上、決議する。

令和2年7月27日

福 生 市 議 会

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