福生市の水道水はどうなっているの?
昨年7月に参加した、東京ネット学習会「上下水道民営化を考える」では、トランスナショナル研究所の岸本聡子さんを講師に、「公共サービスを取り戻す」と題し、海外で公共サービスの再公営化が進んでいる実態をみながら、その問題点について学びました。PFIの問題点を確認し、なんでも民営化すればサービスが向上し経費が抑えられるというものではなく、その事業ごとに精査していく必要があることがわかりました。
学習会から時間が経ってしまいましたが、私たち福生市民はどんな水を飲んでいるのか、東京都水道局あきる野給水事務所に聞いてみました。
市内には12か所の水源がありますが、1か所は水量が減っているため、そのほかの11か所から地下水をくみ上げ使用しています。他にも多摩川の水も使用していて、小作浄水場からの水を使用しています。割合は、地下水が8割、上水が2割。水源は毎月2回の点検と3年に1回の水質検査、上水は3か月に1回の水質検査を行い、24時間監視し安全な水を供給しているとのことでした。
福生市では水道水の80%が地下水、お隣の羽村市と昭島市では地下水100%の水道水、多摩地域の豊かな地下水が活用されています。安全でおいしい水を飲み続けるには、地下水を守り、節水を心がけることが大切で、子どもたちにも伝えていかなければならないと思いました。
昨年、国会では十分な議論も尽くされないまま、水道事業の運営権を民間に売却できる仕組みを導入することなどが盛り込まれた改正水道法が可決されました。命を守る水は、利益が優先される企業ではなく、公で守っていく必要があると考えます。すぐに影響はないかもしれませんが、今後、注視していきたいと思います。