道徳地区公開講座

9月26日(土)福生第六小学校で行われた「道徳地区公開講座」での、道徳の授業を参観しました。年間指導計画に沿って学習指導案が出され、各学年に合った取り組みがなされました。

おもに参観したのは4年生のクラス。
電車の中で目の不自由な人が立っていることに気づいたら、どう思うか、どう行動するか等を考える。
相手が、自分が考えていたのと違う答えをしたのはなぜか。自分が、相手にとっていいと思っていたことでも違っている場合がある。
本当の親切や思いやりとはなにかを考えさせられる内容でした。

吹き出しの形をした紙に、それぞれが思ったことを書いて自分の気持ちを表現していました。先生も電車での体験談を話し、その時の気持ちなどを話していましたので、児童と先生の距離の近い授業だったのではないかと思いました。
児童同士が話し合う時間がもてればいいと思いました。

東京都教育委員会は、学校、地域、家庭が連携して子どもたちの豊かな心をはぐくむとともに、小中学校の道徳教育の充実を図ることを目的に、市教育委員会と連携して平成10年度から道徳地区公開講座を行っています。平成12年度からは「心の東京革命」の一環として位置づけられ、全校で実施されています。

平成27年3月27日の学習指導要領の一部改正で、これまで教科外活動だった道徳は、「特別な教科 道徳」となり、教科へ格上げされました。現在は移行措置が取られ、小学校では平成30年度、中学校では平成31年度から、検定教科書を導入した「道徳科」が実施されます。

これまで、道徳は「答えに間違いのない授業」と思って参観していました。「そう思う」「そう考える」のは間違いではなく、もしそれが社会通念と違っていたら、話し合ったりしながら考えていくものだと思っていました。
道徳を教科として評価するということに、とても疑問を感じています。