東京・生活者ネットワーク 新春のつどい2019

2019年2月3日 15時10分 | カテゴリー: 活動報告

現在、34の自治体でそれぞれが活動する「生活者ネットワーク」が集まり、新春のつどいが催されました。(1/29 中野サンプラザにて)

第1部は「頼り合える社会へ 自由と可能性をすべての人に」と題して、慶應義塾大学経済学部教授の井出英策氏にご講演いただきました。井出氏の専門は財政社会学で、「18歳からの格差論」等の著者でもあります。
先ずは「思考停止を終わらせることが大事だ」というお話から始まりました。
北欧諸国と日本を比較。
税と社会保険料を合わせた国民負担率は、北欧59%、日本43%。
2000年から2017年のGDP成長率は、北欧1.7%、日本1%。
所得格差の大きさは先進国で、北欧7位、日本54位。
他者を信頼すると答える人の割合は、北欧73%、日本34%。
国連の幸福度ランキング(「所得」「健康と寿命」「社会支援」「自由」「信頼」「寛容さ」)
北欧は4位、日本は54位。

北欧諸国は、社会保障は充実しているが税金も高いといったイメージが大きいく、たしかに負担率が60%に近い数字です。これだけ税金を納めていると、不平を言いたくなりますが、幸福度はとても高いです。日本は負担率40%で、幸福度が低くなっています。

日本で買い物をする全ての人が納税する消費税は、公平な税ということができ、その人の所得に関係なく納税という形で社会に参加できる税です。しかも、消費税法で、社会保障以外には使うことができないようになっています。

『「増税反対」だけでは思考停止になってしまい、その先の議論が進まない。負担を増やさないようにするのではなく、すべての人が頼り合える社会にするために、税金の使い道について議論を深めるべきだ。』とのお話でした。ご講演の中では、奨学金制度についてや医療費についてなどにも触れ、少子高齢化が進む現在の問題点も指摘されました。
税収の問題よりも使い道の問題、税の再分配の問題を議論していくことが、格差の是正や幸福度アップにつながり、自由と可能性をすべての人が実感できる社会になっていくのだと思いました。

第2部は、生活者ネットワークが連携している団体のみなさんや関係者との交流会で、多くの方と意見交換させていただきました。

4月の統一地方選挙での候補予定者40人も紹介されました。
「ひとりにしない子育て・介護」をスローガンに、各地域でがんばります!