コミュニティ・スクール視察

学校敷地内の段々田んぼ

花と緑のボランティアと造ったビオトープ

7月7日(火)時折り小雨の降る七夕の日、福生ネットメンバーと参加を呼びかけた市民と、小平ネットメンバーと小平市立小平第六小学校に視察に行きました。

コミュニティ・スクールは、地域や保護者が一定の権限と責任を持って、学校運営に参画し、地域の教育力を学校教育に生かし、地域に開かれた学校づくりを目指す制度です。

コミュニティ・スクール制度を導入してから9年目を迎えた小平第六小学校の「あれこれ」を、古川校長、堀越副校長、学校経営協議会会長の石塚さん、学校支援コーディネーターの室賀さんにうかがいました。

地域や保護者の代表と公募の市民2名を加えた15名で組織される学校経営協議会と、ボランティア登録をした保護者や地域の市民からなるコーディネーター部会、PTAで組織されています。

制度導入後は…
学校(先生)・先生同士の連携が取れている。明るい。問題を抱え込まない。
児童、生徒・ 地域の一員である意識や規範意識が高まる。
保護者 ・  参画できる授業がある。地域の教育力の向上を認識。
地域  ・  子だもたちにエネルギーをもらっている。
       より良い授業に貢献でき、自分が役立つ喜びを感じる。

地域での具体的な実践例は…
避難生活体験・小川駅西口再開発を題材にした授業・模擬投票授業の実施など
小川駅西口再開発では、子どもたちが考え発案したり、視察を行ったり、まちづくりの一員である自覚があることに、驚かされました。

協議会会長の石塚さんは、「子どもたちと学校が中心で、圧力団体にならないように注意しなければならない」とおっしゃっていました。学校への意見や苦情等も、協議会が窓口になってから、減っているそうです。

地域への周知には、やはりご苦労もあるようで、町会等の組織に所属していない人への呼びかけは、会長とコーディネーターが個人で足を運んでいるそうです。

古川校長は今年で赴任してから3年目で、「各校、地域に核となっている人がいますが、六小は組織化されているところが、とてもいいところ」とおっしゃっていました。

地域の中にある力を、学校を中心につなぎ合わせて「まちづくり」をしていくことは、魅力ある「まちづくり」になっていくと思います。それには、関わる人が十分に話し合ったり、思いを共有したり、協力し合うことが大切なのだと感じました。

 教育の目的は、子どもたちに真の学力(将来幸福に生きるための力)を育成することである。また「教育のための社会をつくること」が私たちの願いである。人間の人格形成・人間形成を促す方向での指導と、そのための教育改革を率先して行う必要性を感じている。
(平成26年度学校要覧・統括校長 古川正之  はじめに より)